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こんにちは!お台場です。
今回は親の介護で直面した兄弟不仲について、私の実体験と無理しない解決策を解説します。
親の介護が始まると、避けて通れないのが「兄弟との関係」です。私には5歳離れた妹がいます。妹が一人暮らしを始める20代まで、音楽の話をするなどごく普通の関係でした。
母の介護をしていた父の入院をきっかけに、両親の介護を私が担うことになりましたが、その直後から兄妹不仲に直面しました。
この記事では、そんな私の経験を正直に書きながら、兄妹不仲でも介護を続けるために実際に役立った「無理しない考え方」と「現実的な工夫」についてまとめます。
- 親の介護を始めたばかりで、兄弟との温度差に戸惑っている方
- 兄弟関係がぎくしゃくし、親から“仲良くしなさい”と言われて悩んでいる方
- 感謝も協力もない兄弟に対して、怒りや呆れを抱いている方
- 私の体験を読むことで、「自分だけじゃない」と安心できます。
- 「兄弟と無理に仲直りしなくても介護はできる」という視点に触れることで、心が軽くなります。
- 感情に振り回されずに介護を続ける具体的な方法を知ることができます。
親の介護と兄弟不仲はなぜ起こるのか


介護の負担が一人に偏る苦しさ
介護は、どうしても一部の兄弟に負担が集中しやすいものです。「自分だけが頑張っている」という気持ちは、不満や不仲につながります。
生活や価値観の違いが溝を深める
兄弟もそれぞれ家庭や仕事を抱えています。幼少の頃とは異なる、環境の違いが介護への温度差を生み、小さなズレが大きな不信感へと広がります。
親の態度や過去の兄弟関係の延長
子どもの頃からの不公平感や親の態度の差は、大人になっても影響し、介護の場面で再び表面化します。
私が経験した親の介護からの兄妹不仲


不仲の始まりは年末年始の一件から
2017年の12月20日、父の容体が悪くなり救急車で搬送、そのまま入院しました。
そこから年末まで、私は仕事を続けながら、入院や検査の準備、見舞い、さらに主治医に勧められた父の要介護認定の申請手続きまで、母の介護をしながら、全てを一人でこなしました。
疲労困憊のまま、年末年始の休みを迎えたのです。そんな中、頼んでもいないのに遠方に住む妹が子供を連れて我が家に押しかけてきました。「母が心配だから」と言い、居座り始めたのです。
私は年末年始の休みを利用して心身を休め、介護生活の基盤を整える計画でした。仕方なく「2~3日なら」と受け入れましたが、子供は予想以上に騒がしく、私は睡眠不足に。
妹は家にいながら家事もせず、ただ母や子供と話しているだけ。家の中を整理するのにも邪魔な状況。
「なにをしに来たんだ」という怒りがこみ上げ、ついには「もう帰ってくれ」と言いました。これが兄妹不仲の始まりです。
理解してもらえなかった残念な思い
父の入院から年末まで私は母の介護をしつつ、入院の準備や検査結果の説明、要介護認定の申請と膨大な手続きを必死にこなしていました。もちろん仕事もあり、心身は限界に近い状態でした。
父の検査結果は末期の大腸がん、ステージ4。がんの影響で食事が細ったにもかかわらず、持病の糖尿病でいつも通りインスリンを自分で注射して意識混濁、救急搬送したという状況でした。
妹にもメールで適宜報告していましたが、そんな私の疲労困憊さを理解せず、居座ることができず怒る妹の姿に、深い失望を感じました。



私が帰る時、お母さん涙浮かべてたよ💢



やれやれ…ただ一人の介護者である僕を尊重してくれないとは😥
妹への違和感①|マウントを取る物言い
年末に妹が押し掛けてきた時、こんな会話がありました。



入院する前、取っていた新聞を異常に溜め込んで困ったよ。捨てるの大変だった😥



義理の父の時と一緒だわ‼️そうだった、そうだった‼️
字面だと、あたかも共感し大変だったねと言ってるように感じますが、私には「そうそう、知ってる知ってる」と知ったかぶりに聞こえます。
マウントを取られている不快さを感じ、以降喋る気力が湧きませんでした。似たような会話が他にもあり、「妹と話すの、なんか嫌だな」と思うきっかけに。
妹への違和感②|感謝の言葉なし
私は訪問サービスの助けを借りながら、一人で介護を約8年間続けてきました。その間、妹から「介護してくれて、ありがとう」と言われたことは一度もありません。
妹の子どもに渡してきたお年玉もお礼の言葉なし。介護により早期退職した時でさえ、体調を気遣うラインが翌日来ただけで、労いや感謝の言葉は一切ありませんでした。
私は感謝してほしいわけではありません。ただ、遠方で介護ができない分、妹として当たり前の態度や言葉が欠けていると感じています。そこに私は強い違和感を覚え、呆れています。
これまで長い年月を介護生活に費やし、好きな旅行にも行けずに過ごしてきました。そんな私を見て見ぬふりの妹は、きっとこれからも変わることはないでしょう。
だから私は「たった一人の兄妹だから仲良くしたい」との思いは捨て、「もう昔の妹ではない」と認識を新たにしました。
妹贔屓の親から「仲良くして」と言われ感じるイラ立ち
要介護の両親からは「妹と仲良くしなさい」と何度か言われました。介護の大半を担っているのは私なのに、妹を気にかける親の言葉は、私にとって大きなストレス。理解されない苦しさは、介護以上に心を削ります。
親から「仲良くしなさい」と言われても無理に従う必要は全くありません。兄弟不仲は珍しいことではなく、恥じることでもないのです。無理に修復を目指すより、現実的な工夫と割り切りが心を守ります。
妹と私、それぞれの勘違い


妹の勘違い|母のそばにいれば安心する
妹は”自分が母のそばにいれば安心する”と思い込んでいました。しかし妹は20代で家を出て一人暮らしや結婚を経て、年末に押し掛けてきた時が40代。
今の私たちの生活にとって妹とその子どもが加わることは、むしろ「非日常」で落ち着かないものでした。
妹が帰った後、母も「疲れた」と言っており、その現実を妹は理解できなかったのだと思います。
私の勘違い|昔の妹への接し方で大丈夫
一方、私自身にも勘違いがありました。妹とは5歳離れていて、幼少期から私は妹にものをはっきり言う関係でした。
その感覚のまま、ついストレートな物言いをしてしまったのです。しかし、社会経験を積んだ今の妹にとって、その言い方や態度に違和感を覚えたのかもしれません。
兄妹不仲でも介護を続ける私の工夫


対妹①|「できる人がやる」と割切る!
私が幼少の頃から母は体調を崩しがちで、様々な病気も抱えていました。そんな背景もあり、両親との同居を続けてきた私は、介護する覚悟を持っていました。
妹にも介護を手伝って欲しいとは微塵も思っていません。
しかし、「いつかこの苦労を分かってくれるだろう」と妹に淡い期待を持っていましたが、介護を長年続ける中で、私のような介護者を労わってくれる人にはほとんど出会いません。
だから自然と「介護の苦労はやった人にしか分からないんだな」と思うようになりました。妹にも「理解できなくて当然」と期待するのを諦めました。
対妹②|介護に口出しされても無視!
母の食事の飲み込みが悪くなった頃、妹からこんなラインが来ました。



おかゆにしてあげて‼️
遠方に住み、普段全く介護しないのに、介護に口出しすることは「私の介護を否定すること」とほぼ一緒です。「いつも介護ありがとう」の一言があれば別ですが、妹の要望のみでした。
私自身もそろそろお粥だなと思っていたので、このタイミングでお粥にしましたが、妹へのライン返信はしませんでした。逆に私が妹の育児に口出ししたら、どう思うのでしょうか?
対妹③|対面やラインなどは最小限!
正月に妹と旦那、息子の3人で来る事がありますが、初詣を理由にして私は会いません。理由は単純。「会いたくないから」です。
初めの頃は会っていましたが、予定時間を過ぎても連絡が来ないなど昼食の準備に支障をきたすことがあり、それ以降、会っていません。
ラインも事務的、必要最小限とお互い、自然になりました。ただでさえ、介護で自分の時間が少ない状況です。会いたくない相手に費やす時間は極力減らしています。
対自分①|自分自身を信じる!
家族の数だけ介護の形があります。だから、誰かに相談しても、なかなか状況を分かって貰えない場面に遭遇します。
そして望まないのに、介護に対して色々意見を言ってくる人にも出くわします。私の場合、妹に限らず親戚や同僚、OBやOGなどから、聞いていないのに勝手に意見されました。
どんな時も私は、頭ではなく心と相談し、「自分の介護生活は自分のやりたいようにやる」と決めていました。意見するのは自由ですが、それを取り入れるかも私の自由。
自分の一番の味方は自分自身です。「自分の心と相談し、無理しない!」これがベストだと信じています。
私が30~40代の頃、職場の人間関係に疲れ、悩んでいました。その頃に出会った本を紹介します。
この本のお陰で、悩みを乗り越えることができ、今も私の芯にある大切なものとなっています。


著者の石原さんは心理カウンセラーで、しんどい母娘関係や人間関係に関する著書をたくさん出版されています。
こちらの書籍は非常に分かりやすく、親しみあるタッチで書かれています。介護で直面する様々な心の悩みも、解決を後押ししてくれるでしょう。
対自分②|介護以外の時間で自分を癒す
私は車通勤が1時間以上と長かったので、その時間を利用して好きな音楽で癒されていました。またお笑いや好きな番組を録画し観るのが唯一の楽しみです。
介護をしていると自分の自由時間が少なくなりますが、楽しみを優先したり、不意の粗相だったりで寝不足になりがちです。介護休暇や有休をうまく活用し、しっかり睡眠時間を確保しましょう。
無理に兄弟関係を修復しなくていい理由


大人になってこじれた関係は修復が難しい
40~50代になれば、お互いの価値観や考え方はなかなか変わりません。無理をして歩み寄ろうとすれば、お互いを更に傷付けて余計に疲れるだけです。
余裕がない
我々介護者は仕事など掛け持ちしながら介護をしています。
介護は自宅内での洗濯や炊事、掃除、サービスの準備などだけでなく、買い物や薬受取り、訪問サービスからの連絡対応など盛りだくさん。
常に余裕がありません。常に疲れています。関係修復に使える気持ちの余裕などないのが実情です。
時間がない
そもそも、関係修復に充てる時間がありません。修復より、自分の心身を守り、健やかな生活を過ごすことに時間を充てるほうが最優先。ただでさえ両親の介護で、自分の時間を搾取されているのですから。
そのタイミングではない
「去る者は追わず来る者は拒まず」のことわざの通りです。関係が改善するタイミングがいつか来るかもしれません。介護中の今、無理して改善する必要はありません。
まとめ|兄弟不仲でも親の介護は続く


兄弟不仲は、親の介護をしていると多くの人が直面する現実のひとつです。
私自身も、妹の態度や親の言葉にイラ立ちや呆れを感じながら、「仲直りしなくてもいい」と割り切ることで、ようやく平常心を保てるようになりました。
我が家は私一人の「ワンオペ介護」。私の心身の健康が両親への介護にも直結します。それにもかかわらず、その現実を理解せず、私を尊重しない妹の態度により、不仲が深まりました。
もちろん、今回の記事は私の目線で整理したものであり、妹の立場から見ればまた違った視点があるのかもしれません。妹の親を思う気持ちも分かります。
兄弟不仲は悲しい現実で、そのことを記事にする心苦しさもありました。それぞれに事情や考え方がある中で、どんな場面でも「無理しない介護」を続けることが、最も大切だと思っています。
もし同じように介護で兄弟不仲に悩んでいる方がいたら、「自分自身をまず自分が尊重する」という考え方を持ってほしいと思います。その視点が心の重荷を軽くし、長い介護生活を続けていく力になるはずです。