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お台場こんにちは!お台場です。
今回は「訪問看護」を解説します。
「訪問看護」が必要になったとき、以下のように戸惑う方が多いと思います。



どんなことしてくれるの❓



頻度や料金はどのくらいなんだろうか💦
私もそのひとりで、父が末期の大腸がん手術を終えて退院したとき、初めて訪問看護を利用しました。
右も左も分からない状況の中、看護師さんが家に来てくれて点滴や床ずれを処置いただいた時の「心強さ」や「安心感」は今でも忘れられません。
医療的なケアだけでなく、家族である私の不安まで受け止めてくれたことが、どれほど助けになったか。この体験で訪問看護の大切さを実感するきっかけになりました。
この記事では、国の制度や料金、メリット・デメリットなどを私自身の経験を交えながら、できるだけ分かりやすくまとめています。
訪問看護が必要なご家族を支えるあなたに、少しでも安心が届きますように。
- 在宅介護を始めたばかりで、訪問看護を理解したい方
- 親の体調が不安定で「訪問看護を入れた方がいいのか」迷っている方
- 必ず訪れる終末期を見据え、訪問看護のメリットを知っておきたい方
- 国の制度と実際の体験談の両方が分かります。
- 訪問看護は看護だけじゃない広範囲な魅力が分かります。
- 訪問看護がいてくれる安心感を知ることができます。
訪問看護とは?|国の仕組みを簡単に


訪問看護とは、看護師が自宅に訪問し、医療的ケアや健康管理を行うサービスです。厚生労働省は「自宅で療養する方が、安心して生活できるように支えること」を目的として制度を整備しています。
介護保険・医療保険のどちらも利用でき、年齢や病状によって適用が異なります。「病院と自宅の間」をつないでくれる存在といえるでしょう。
訪問看護の概要|対象者や保険適用
制度の概要を整理するとこんな感じです。
- ・提供者
-
病院・診療所又は訪問看護ステーションの看護師等
- ・内容
-
療養上の世話又は必要な診療の補助
- ・対象者
-
疾病・負傷により自宅療養を継続している方
- ・保険適用
-
年齢や疾患・状態で医療保険か介護保険の適用だが、介護保険が優先
- ・介護保険
-
要介護1~5の認定を受けた方
- ・医療保険
-
末期がんや難病など病状が重い方(主治医の指示があった場合に限る)
訪問看護の内容|医療的ケア・健康管理
訪問看護の内容は、医療的なケアだけではなく、療養生活の総合的支援も含まれます。例えば、以下の様な内容です。
- 医療処置(点滴・カテーテル・褥瘡ケア)
- 健康管理(血圧・呼吸・体温・むくみのチェック)
- リハビリ(軽度、機能維持・予防)
- 服薬の管理と助言
- 終末期の痛みの緩和や精神的ケア
- 家族への相談支援やアドバイス
リハビリについては、こちらの記事で詳細を解説しています。
こうしたケアを家の中で受けられるのは、想像以上に安心感があります。家族の負担が軽くなるだけでなく、要介護者本人も「自宅という一番落ち着く場所」でゆったりと過ごせる時間を保てます。



訪問看護と訪問介護って似てるよね。どう違うの❓



訪問看護は「医療行為・健康管理」を看護師さん、
訪問介護は「生活援助・身体介助」をヘルパーさん
がやってくれるという違いがあるよ~☝️



どっちも在宅介護に欠かせないから、両方を利用する家庭が多いね😊
我が家の利用実例4つ|概要
- ①介護保険
(通常時) -
末期大腸がんを手術した父が退院後4年間は週2回の訪問看護
- ②介護保険
(緊急時) -
誤嚥性肺炎で亡くなるまでの3日間は1日3回定期巡回の訪問介護看護
- ③医療保険
-
誤嚥性肺炎で亡くなるまでの4日間は医療保険適用で普段より長めの訪問看護
- ④保険適用外
-
亡くなった直後のエンゼルケアも訪問看護でやって頂きました。既に亡くなっているので介護保険や医療保険の対象外の為、実費。
それでは、それぞれの詳細を紹介します。
①介護保険(通常時)|父退院後4年間


私が訪問看護を初めて利用したのは、父が末期の大腸がん手術を終えて退院したときでした。自宅でどうやって看病すれば良いのか、分からないことだらけの状態。
基本情報
- 対象
-
要介護1~5全てで利用可能
- 訪問
-
看護師1名×約40~50分/回
- 内容
-
疾患等ある要介護者について療養上の世話・診療補助を実施
父は糖尿病+末期大腸がん手術後に要介護となりました。定期的な看護師さん訪問は本当に心強かったです。
我が家実例(父のみ利用)
- ・訪問
-
看護師1名×約40~50分×週2回(月・木)
容体安定後はリハビリも併せて実施 - ・料金
-
1回あたり約1,700円(父2割負担額)
<毎回>
- 血圧、体温等の体調管理
- 大腸がん手術後の状態確認、適宜点滴
- 背中床ずれ(大腸がん手術の入院2ヶ月で約12cm)の消毒等対応
- 持病の糖尿病対応(血糖値測定、アテオス注射週1回)
※日常の血糖値管理・インスリン注射は私が実施
<適宜>
- 浣腸による便秘解消
※イージーファイバーを毎日味噌汁に入れたが、糖尿病薬の影響で良く便秘に
<突発>
- コロナ禍前に私がインフルエンザにかかり、両親にうつしてしまったことがあります。その際も躊躇することなく訪問看護して頂き、無事完治しました。
- 父の介護期間は、ちょうどコロナが発生しコロナ禍に突入した時期と重なります。世界全体がコロナを恐れて不安な中、訪問看護を継続して頂き、有難かった。ワクチン効果もあり、これまでにコロナ罹患はありません。
訪問看護を選んだ理由|父の場合
手術の主治医から「退院後は要介護になるから、要介護認定をして下さい。」と言われ、術後の容体で訪問看護もお願いする流れになりました。
手術後の父は、リンパ節への転移はありませんでしたが、退院後しばらく訪問看護で点滴が必要でした。
また入院はたった2ヶ月ほどでしたが、10センチの床ずれも。また持病の糖尿病もあり医療処置が必要な場面が多かったので、訪問看護は必須でした。
続いて、父の終末期だけ利用した定期巡回の訪問看護を見ていきましょう。
②介護保険(緊急時)|父終末期3日間


最期の数日は、時間の流れが普段とはまったく違いました。父の不安な状態もありましたが、人の出入りの増加や洗濯物の多さなどあらゆる密度が濃い日々でした。
こちらの訪問看護は通常時の週2回と異なり、1日3回と頻度が多い定期巡回。内容も看護と介護両方が組み合わさったものです。
我が家実例
父の状態
前日の夜食を就寝後にもどしてしまったことで誤嚥性肺炎になってしまいました。前日夜まで自分で出来ていた食事やポータブルトイレへの移動も無理で寝たきりの状態。
点滴で栄養補給し、会話できるまで回復していたので、私個人としては治るだろうと思い、安定している日は出勤していました。
訪問内容
- ・訪問
-
看護師他1~2名×約30分×3回/日
- ・時間
-
1日3回の定期巡回:①9時半、②13時、③16時半
- ・内容
-
看護と介護がセット
①血圧、体温等の体調管理
②栄養の点滴、歯磨き(自力で無理)
③背中床ずれの確認、予防
④持病の糖尿病対応
⑤おむつ交換、寝巻交換 - ・料金
-
1日あたり約3,000円(父2割負担額)
特記事項
この期間に福祉用具から酸素吸入器や電動エアマットレス、痰吸入器を別途レンタル。
呼吸状態や息苦しさの確認、体位の調整や口腔ケア、オムツ交換など優しく丁寧な対応に感動した記憶があります。
「自前の歯がほぼ残ってるの凄いですね!」や「良いウンコ出ましたね!」など、本人や我々介護者を全肯定してくれる対応が素晴らしかったです。
点滴での栄養補給なので排尿回数が増えるのですが、うまくオムツ吸収できず1日3回も寝巻交換した日はさすがに洗濯が追い付かず、最寄りのコインランドリーに駆け込みました。
コインランドリーで待つ間、「これは大変だ…。俺がいつまでもつかなぁ。」と不安と絶望に一人駆られていたのを覚えています。
最期の数日という短い期間でしたが、そんな大変な時期を乗り越えられたのは訪問看護のお陰です。今、記事を書きながら、改めてその有難さが身に染みています。
③医療保険|父終末期4日間


医療保険で訪問看護を利用すると、請求書に「基本療養費Ⅰ」と書かれます。これは、看護師が行う「通常の訪問看護」に対する基本料金のことです。
誤嚥性肺炎で利用した4日間の訪問看護も、この「基本療養費Ⅰ」で計算されていました。
基本的な内容はこんな感じだけど、私は正直、覚えていないです。それだけバタバタだったってことですね。
- ・内容
-
バイタルチェック、症状観察
清潔ケア、医療処置(指示の範囲)
家族への説明や助言
終末期のケア - ・料金
-
1日あたり約2,200円(父1割負担額)
④保険適用外|エンゼルケア


我が家実例
父が息を引き取った日、私は仕事に行っていました。午前だけ働き、午後は疲れを取る為、ゆっくりしようと思っていました。
遅めの昼食を食べ終わり、車中でのんびりしているとケアマネから電話。
「お父様が息をしていない」
自宅まで約1時間ほどの所にいましたが、急いで帰宅。すると訪問看護の方がおられ、「この辺、まだ暖かいですよ」と言われ、合掌されています。
正直、この状況にまったく追い付いていない私の心はこんな感じ。



ええっ‼️な、なに合掌してんの❓心臓マッサージすれば、まだ間に合うんじゃない❓
そんな私の思いをよそに訪問看護の方は丁寧に帰られました。父の伸びたひげや眉毛がきれいになっていることに気づいたのは、訪問看護の方が帰ってからでした。
それがエンゼルケア(死後のお手入れ)という事も後から知りました。エンゼルケアは、主に次のようなものです。
- ・内容
-
①体の部分清拭、陰部洗浄、オムツ・寝巻交換
②髭剃り・髪の乱れのケア
③顔や手足の向き、表情が安らぐように微調整
④あご下に丸めたタオル置き(筋肉が緩んで口元が開くのを防止)
⑤家族へ今後の流れの説明 - ・料金
-
我が家の場合、総額約2万円の実費でした。
私の帰宅前に終わっていたので、看護師さんのケア風景は見れませんでしたが、「生前のように安らかな表情に綺麗に整えてくれたこと」 が本当に有難かったです。
ひと通りの連絡が終わった夜、少し落ち着いた私は「延命処置をせず、自宅で看取るとはこういうことなんだな。」という思いに至りました。
父の位置から母も見えていたので、「母に寄り添いつつ、家で最期まで過ごせてよかった。」と安堵の気持ちにもなりました。
全ての訪問サービスの方々に感謝一杯です。
訪問看護のメリット・デメリット


これまでの内容をメリット・デメリットとして整理します。
メリット|要介護者・介護者
要介護者
- 自宅で医療ケアを受けられる安心感
- 病院に行く体力負担が無くなる
- 苦痛を早めにコントロールできる
- 住み慣れた家で落ち着いて療養できる
- 生活リズムを保ちやすい
特に高齢者は環境の変化が苦手なので、「いつもの家で看てもらえる」というメリットは非常に大きいです。
介護者
- 判断の負担が軽くなり、不安が少なくなる
- 急変時も受け止めてくれる存在があるという安心感
- 介護の質が上がる
- 亡くなった後のエンゼルケアも有難かった
介護者にとって、訪問看護は「精神安定剤」のような存在です。退院直後の不安定な時期や終末期の心細さが消えることは、介護者とって何より重要です。
デメリット|電話連絡
デメリットはほとんどありませんが、強いてあげるとこんなかんじです。
- 看護師との相性問題
- 電話連絡の多さ
どうしても電話連絡が多くなり、電話嫌いになりました。気を使って私の勤務時間外に電話されるが、どこまでも介護に付きまとわれている感覚、追い詰められる気持ちになりました。
大きなデメリットではありませんが、人によってはストレスになるポイントです。
訪問看護を利用するときの注意点


ニーズの整理
ケアマネを通じての利用となるので、我々介護者のニーズと合った事業所かどうかが重要です。
- 自宅から近く、緊急時にすぐ対応可能か?
- 訪問看護だけでなくリハビリも対応できるか?
- ケアマネや医師とスムーズに連携できるか?
リハビリが対応可能な訪問看護は約6割ほど。我々介護者や要介護者本人のニーズを整理しておくことも大切です。
看護師とのコミュニケーションのコツ
- 不安や疑問は小さくても相談する
- 日々の変化をメモしておく
- 「できないこと」や「苦手なこと」を隠さない
もし電話が苦手であれば予め伝えておくと、頻度が減ると思います。
まとめ|看護・リハ~エンゼルケア


訪問看護は国の制度に基づき、自宅で医療的な支援を受けられるサービスですが、看護やリハビリ、緊急時対応、エンゼルケアと枠組みが広いのも特徴です。
通常時の見守りから亡くなるまでだけでなく、亡くなった後も寄り添ってくれる心強い訪問サービスです。
現在、我が家では訪問看護事業所に所属のケアマネさんが担当となり、情報共有が大変スムーズです。
時間の経過と共に親の年齢や要介護度が変化し、ニーズも変わっていきます。そんな変化を先読みし、適宜、適切な訪問サービスを利用することが穏やかな生活に繋がります。
この記事が、訪問看護を検討する方の助けになれば嬉しいです。
在宅介護がこれから始まる方、訪問サービスを検討中の方は、こちらの連載記事がおすすめです。少しづつ不安を払拭していきましょう。
- ①ケアマネ
-
今後作成予定!
- ②ヘルパー
- ③訪問入浴
- ④訪問リハ
- ⑤訪問看護
- ⑥福祉用具
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今後作成予定!
- ⑦訪問診療
-
今後作成予定!
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- ・対策4|食事
- ・対策5|食事
- ・対策6|食事
- ・対策7|生活
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