【介護の始め方その5】要介護サービスの分かる化!<通所編>

介護初期

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こんにちは!お台場です。

今回は、介護の始め方その5として「要介護サービスの分かる化!<通所編>」を解説します。

【この記事がタイムリーな方】
・通所を利用しようか迷っている方
・通所の料金や内容を知りたい方
・在宅介護に疲れ気味の方

【この記事を読むメリット】
・通所のメリットが分かり、迷いが解消します。
・通所の料金や内容が明確に分かります。
・通所を利用することで介護疲れが和らぎます。

今回は、自宅から施設へ通い、日帰りで介護等を受ける「通所サービス」を解説します。「デイサービス」や「デイケア」とも言われ、そちらの方が耳なじみあるかも知れません。朝と夕方にサービス事業者が送り迎えをしてくれます。

そんな通所サービスは事業所数が多い為、選ぶ際はケアマネに相談するのが一番の近道です。地元の事業所の特徴を熟知しているので、利用者や家族の要望をどんどん擦り合わせていきましょう。

それでは早速、通所サービスの種類について見ていきます。

1 通所サービスは2種類

通所サービスは大きく分けると①通所介護と②通所リハビリの2種類あります。それぞれ、①はデイサービス、②はデイケアとも呼ばれ、①は更に3分類されます。一覧表を作りましたので、内容や特徴を順番に見ていきましょう。

通所サービス一覧表

内容と場所を補足するとこんな感じです。
<内容>
・生活支援:ヘルパーが食事や入浴などを実施
・機能訓練:専門指導員が歩行訓練やレクリエーション等を実施
・口腔機能訓練:専門指導員が口腔体操で「噛む・飲込む・話す」機能を訓練
・リハビリ:理学療法士等が医師指導の元、機能の回復・維持を目的として行う。

<場所>
・通所介護施設:単独又は特別養護老人ホーム等や特定施設に併設
 ※特別養護老人ホーム等:特別養護老人ホーム、養護老人ホーム、病院、診療所、介護老人保健施設、介護医療院、社会福祉施設
 ※特定施設:指定のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や軽費老人ホーム(ケアハウス)等
・療養通所介護施設:介護老人保健施設や訪問看護事業所に併設か近辺設置
・通所リハビリテーション施設:老人保健施設、病院等に併設

カクちゃん
カクちゃん

機能訓練とリハビリって似てるよね!どう違うの?

マンタ先生
マンタ先生

お!よく気付いたね!大きな違いは実施する人だよ。機能訓練は機能訓練指導員、リハビリは作業療法士や理学療法士、言語聴覚士が行うんだ。また、リハビリは医師指導のもとでやるのも違う所だね~。

それでは、順番に詳細を解説します。

①―1)通所介護

(1)介護度
 ・要支援1,2:定員19人以上の施設のみで利用可能
 ・要介護1~5:全ての通所介護施設で利用可能(定員19人未満の施設は在住者限定)
(2)内容
 ・生活支援、機能訓練
(3)場所・特徴
 ・事業所が全国で約4万箇所と多数ある為、利用者や家族の意向に合う施設を選びやすい。
  <例>自宅近くで顔見知りを作りたい、知り合いが居る施設が良い等

①―2)認知症対応型

(1)介護度
 ・要支援1,2:全ての通所介護施設で利用可能(在住者限定)
 ・要介護1~5:全ての通所介護施設で利用可能(在住者限定)
(2)内容
 ・生活支援、機能訓練、口腔機能訓練
(3)場所・特徴
 ・事業所が全国で約3千箇所と多数ある為、利用者や家族の意向に合う施設を選べる。
 ・認知症は自宅にこもりがちな為、閉じこもりや孤立感解消を図れる。
 ・家族負担も大きい事から、デイサービス利用で負担軽減も可能。

①―3)療養通所介護

(1)介護度
 ・要支援1,2:利用不可
 ・要介護1~5:全ての通所介護施設で利用可能(在住者限定)
(2)内容
 ・生活支援、機能訓練
(3)場所・特徴
 ・全国で約80箇所と非常に少なく、事業所のない県も多い。
 ・看護師が常駐し、サービス中は常に観察してくれるので安心
 ・脳卒中後遺症等の重度要介護者又は末期がん患者が対象

②通所リハビリテーション(デイケア)

(1)介護度
 ・要支援1,2:全ての通所介護施設で利用可能(越境可)
 ・要介護1~5:全ての通所介護施設で利用可能(越境可)
(2)内容
 ・生活支援、機能訓練、口腔機能訓練、リハビリ
(3)場所・特徴
 ・事業所が全国で約8千箇所と多数ある為、利用者や家族の意向に合う施設を選べる。
 ・常勤医師が1人以上(兼務可)おり、その指示でリハビリ等を行う。

通所サービスの概要がなんとなく分かったでしょうか。続いては、一番気になる料金について見ていきます。

2 利用者負担額と利用目的について

お台場調べで一覧表にしてみました。利用する目安にして下さい。

利用者負担額の目安(要介護3)と利用目的

1)利用者負担額

こちらの金額には昼食やオムツ代が含まれています。その為、月額4~5万円になります。在宅介護の月額約2.8万円と比較すると割高に見えますが、利用している間は要介護者が自宅に不在となる為、自由に過ごせるというメリットがあります。

算出根拠はこんな感じです。
<単価(1回当り)>
 ・要介護3で7時間以上8時間未満の利用(送迎含む)→1割負担
 ・昼食やオムツなど一律\1,100→全額負担
 ・療養通所介護は月定額の為、単価は「―」
<月額(1月当り)>
 ・1回当りの単価で1月当り22日利用として算出
<金額の丸め方>
 ・分かりやすくする為、単価or月額を\100未満切り上げ
<注意事項>
 ・受けたサービス内容や回数、事業所により増減します。

2)利用目的

通所サービス毎の利用目的は以下の通りです。
①―1)通所介護
 ・大人数が安心する方
 ・見守りが必要な方
①―2)認知症対応型
 ・認知症の方
①―3)療養通所介護
 ・看護師による見守りが必要な方
②通所リハビリテーション
 ・退院直後等、身体機能の改善、維持したい方

サービスの特徴により、利用目的も異なってきます。どのサービスが良いか迷ったら、ケアマネにすぐ相談しましょう。

3 スケジュール例

通所サービスを利用する際の1日のスケジュール例はこの様になります。自身の生活スタイルと照らし合わせて、イメージしてみて下さい。

9:00 送迎で自宅出発
9:30 体温・血圧等の測定
10:00 ラジオ体操等
10:30 入浴、機能訓練やリハビリ
12:00 口腔機能訓練、昼食、歯磨き、自由時間
13:30 レクリエーション
14:00 自由時間
15:00 おやつ
16:00 帰宅準備
16:30 送迎で帰宅

自由時間は将棋や折り紙、絵画等を行うことができます。
レクリエーションは脳トレやカラオケ等、グループで活動します。

カクちゃん
カクちゃん

お台場さんはデイサービスとか利用したことあるの?

お台場
お台場

実はないんだ!うちは僕一人のワンオペ介護で、朝早くの出勤だから、スケジュールが合わなくて無理だったよ。父母2人の体調も違ってたし。なにより住み慣れた自宅が好きな2人だったからね。

カクちゃん
カクちゃん

そっかぁ。家族の状況は千差万別だよね。

このスケジュールはあくまでも一例です。利用する事業所により時間や内容は異なり、夜間まで延長できる場合もあります。どの様に利用したいか等、ケアマネと良く相談しましょう。

4 まとめ

今回は通所サービスについて見てきました。介護はいつ終わるか分からず、長距離走になる場合もあります。通所サービス等を利用して、自身のストレスを上手く和らげることが、介護生活を快適に過ごす為には必要です。介護を頑張っている自分を自分自身で褒め、休息をしっかり取りながら過ごして行きましょう。くれぐれも心と体をすり減らさないようにしてくださいね。

次は入所編を解説します。最近、粗相の回数が増えた、自力での排泄が難しい日が増えたと思う方は、そろそろ考え時かも知れません。

【介護の始め方その6】要介護サービスの分かる化!<入所編>(準備中)

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