在宅介護の防犯対策|盗難・詐欺から家族と高齢者を守るための完全ガイド

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お台場

こんにちは!お台場です。
今回は、「在宅介護の防犯対策」を解説します。

在宅介護をしていると、毎日があっという間で、すっかり疲れ切っている…そんな方も多いのではないでしょうか。「防犯のことまで考える余裕がない」というのが本音だと思います。

しかし、在宅介護を始めると、第三者の家への出入りや接触が増えるため、思わぬ「防犯リスク」が生じてしまいます。

この記事では、忙しい介護者でも負担なくできる防犯対策を分かりやすくまとめました。「全部はできないけど、少しずつならできそう」と思える、現実的な方法をお伝えします。

私が行った防犯対策やオススメ防犯グッズ不安な気持ちになった体験談も紹介するので、あなたとご家族の安心を守るために、ぜひチェックしてみてください。

この記事がタイムリーな方
  • 介護サービスなど第三者の訪問に不安を感じている方
  • どんなリスクが潜んでいるか知りたい方
  • どんな防犯対策が有効か分からない方
この記事を読むメリット
  • リスクが分かり、漠然とした不安が解消されます。
  • 有効な防犯策やオススメ防犯グッズで具体的に対策できます。
  • 私のゾッとした体験談により、「自分ごと」として追体験できます。
目次

在宅介護世帯が空き巣や詐欺に狙われやすい3つの理由

空き巣

人の出入りが多く、防犯意識が下がりがち

訪問スタッフやデイサービスの送迎業者、宅配業者など、在宅介護世帯は人の出入りが多い傾向にあります。そのため「誰がいつ来ていたか分からない」という状況が起きやすく、空き巣や盗難のリスクが高まります。

高齢者だけの時間が多い

介護者が外出している間、高齢者がひとりで留守番していることも多いものです。高齢者は詐欺や訪問販売のターゲットになりやすく、「声をかけられると断れない」という心理も狙われます。

家が「介護中」だと分かると狙われやすい

ヘルパーの出入りや介護用品の宅配が頻繁だと、近所や通行人から「ここは在宅介護の家だ」と知られやすくなります。犯罪者は「忙しくて隙が多そうな家」と判断して狙う傾向があるため、注意が必要です。

より具体的に、被害事例を見ていきましょう。

実際の被害事例|空き巣、詐欺、スタッフによる盗難・虐待

電話詐欺

空き巣

介護者が外出中や高齢者がデイサービスで外出中の時に侵入され、現金や通帳を盗まれる事例があります。

詐欺

高齢者が電話や訪問で「医療費が戻る」などと言われ、口座番号を教えたり、キャッシュカードを渡してしまう場合も。

特に認知症の方は、ドアを開けっぱなしにしたり、知らない人を無警戒に家に入れてしまうこともある為、注意が必要です。

我が家でも父が引っ掛かりました。

父の詐欺体験

父がまだ健常者だった頃、市役所職員を語る人物から「医療費が3万円戻る」と電話で言われ、口座番号を教えてしまいました。

要介護の母が「詐欺だ」と言っても聞かず、目の色が変わった父。入金確認の為、銀行に行くと3万円は入っておらず、窓口に相談して詐欺と分かり、やっと冷静になりました。

金銭的な被害はありませんでしたが、警察への届け出や口座番号の変更など余計な手続きが発生しました。

当時はまだこの様な詐欺が一般的ではなく、「3万円」という絶妙な金額で信じてしまったようです。私が出勤中の出来事で、帰宅して事の顛末を知りました。

詐欺は新たな手法が常に開発されており、誰もが引っ掛かるリスクがあります。

介護スタッフによる盗難・虐待

ほとんどのスタッフは誠実で真面目に仕事をされていますが、ごく一部には利用者宅での窃盗行為や虐待に及ぶケースも、残念ながら存在します。

続いて、防犯対策について、見ていきます。

忙しい家族のための防犯対策10選

防犯対策

玄関・窓の施錠を徹底する

  • 鍵の閉め忘れを防ぐため、「必ず声に出して確認する習慣」をつける。
  • 窓には補助錠をつけると、空き巣対策に効果的

合鍵の管理を見直す

  • 合鍵をポストや植木鉢の下に置かない。
  • 合鍵は訪問スタッフには極力預けず、キーボックスを利用する。

※キーボックスや合鍵については、次の章で解説します。

訪問者の顔を必ず確認する

  • ドアホンやカメラ付きインターホンを使い、知らない人はすぐにドアを開けない
  • 高齢者にも「まず確認してから出る」というルールを伝える。

見守りカメラ・防犯カメラを設置する

  • 室内や玄関にカメラを設置すると、防犯意識が高まるだけでなくスタッフによる盗難防止にも効果
  • スマホで外出先からも映像を確認できるタイプがおすすめ

貴重品の置き場所を工夫する

  • 現金や通帳、貴金属は鍵付きの金庫に保管
  • 高齢者の部屋に財布を置きっぱなしにしない。

不要な訪問販売は断る仕組みを作る

  • ドアに「訪問販売お断り」のステッカーを貼る。
  • 高齢者には「知らない人の話は聞かず、家族に連絡」と徹底する。

ご近所とのコミュニケーションを持つ

  • 顔見知りの関係を作ると、不審者が来たときに声をかけてもらえる。
  • 見守りネットワークを作るのも効果的

介護サービス事業者を信頼できるところに絞る

  • スタッフの入れ替わりが激しい事業者は避け、信頼できる会社を選ぶ。
  • 万が一の盗難トラブルにどう対応してくれるかも事前に確認

電話詐欺対策をする

  • 留守番電話機能を活用し、知らない番号には出ない。
  • 自動録音機能付きの電話機に替えるのも有効

定期的に防犯意識を家族で共有する

  • 「この間こんな詐欺があった」という情報を共有するだけでも意識が高まります。
  • 忙しいからこそ短い時間で〇、定期的に話すことが大切

続いて、私の防犯対策やお気に入りの防犯グッズを紹介します。

私の詐欺体験や防犯対策、おすすめ防犯グッズ

防犯

これから紹介する対策は、築40年が経過した2階建て一軒家で、私が行った防犯対策です。賃貸や平屋の場合、そぐわない対策があるかもしれませんが、その点はご了承下さい。

時間割で日々確認!

介護スタッフの訪問予定リストを作り、家族と共有しておくと混乱が避けられます。

我が家ではケアマネが作ってくれた時間割を壁など見える場所に貼っています。それを見ながら、「今日は水曜日だから、ヘルパーさんと訪問入浴だけ」と朝一に父母と復唱し、再確認しています。

もし以下の様な時間割がなければ、ケアマネに「要介護者にも見やすくて、字の大きな時間割を作って!」とお願いしましょう。快く作ってくれますよ。

在宅サービス時間割

監視カメラ

監視カメラ

訪問サービスとは言え、見ず知らずの方が自宅に入ることに、私は当初かなり抵抗感がありました。そんな抵抗感を解消する為、監視カメラを設置しました。

当時の監視カメラはアナログが主流で、玄関、父母居室の計3台を設置。これで父母の安否もスマホから確認でき、併せて防犯レベルを上げることができました。

最近、我が家の塀に何故か「巻きす」が干されていたり、丸めて敷地内に置かれたりと気持ち悪い現象がありました。これを機にデジタルの監視カメラにしようと検討中です。設置完了したら追記しますね。

キーボックス

キーケース

介護当初、我が家は私と要介護の父母の計3人。父母は歩行困難で、私が不在の時、訪問サービスが来ても玄関を開けられる人がいませんでした。

そんな時、活躍するのが、「キーボックス」です!今使用しているものは好きな4桁の暗証番号を設定でき、玄関ドアの取っ手等にぶら下げるタイプ。暗証番号を合わせないと取っ手から外せず、中の鍵も取り出せないので安心です。

私が使っているキーボックスはこちら!

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総合評価
( 5 )
メリット
  • 4桁の暗証番号を簡単に設定可能!
  • 本体は亜鉛合金製で堅牢、耐久性が高い。
  • U字シャックルはステンレス製でサビに強く、ドアノブなど様々な箇所に取付可能!
デメリット
  • 堅牢な分、やや重さがあり、価格も少し高め。

以前使っていたものが2年で壊れてしまった為、近くのホームセンターで購入しました。こちらは5年以上経過しても全く問題ありません!頑丈でオススメです!!

我が家に入る際は、必ずインターホンを鳴らしてから鍵を開けて入ってもらっています。そうする事で入った人や時間が記録として残り、父母も介護サービスが来てくれたと心構えが出来ます。

セキュリティシールで鍵の複製防止!

キーボックスに入れる鍵に、メーカーや番号が刻印されている場合は、セキュリティシールを貼ることで複製を防止できます。

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介護が終わったら、念の為、玄関のカギ交換を行う予定です。介護期間中、勝手に合鍵を作られてる可能性も0ではないですからね。

「合鍵」について

基本的に合鍵は預からない事業所が多いと思います。合鍵を預けざるを得ない事情がある場合には、利用者や家族と同意書を交わすのが通常です。

書類のやりとりや家族の同意なく、合鍵を勝手に作る事業所もごくまれに存在しており、注意が必要です。合鍵の取り扱いについては、ケアマネや事業所に事前に確認しましょう。

貴重品移動+カギ取付で盗難防止!

訪問サービスの方が行き来する1階には現金・通帳・印鑑などの貴重品は置かず、2階へ移動しました。移動した2階の部屋には、新たにカギを取り付けました。これで安心です。

以下、私が取り付けた掛金(かけがね)と南京錠です。

掛金(かけがね)の取付は、ビス4本だけなので簡単です。

当初、普通の南京錠を使っていましたが、3回ほどキー閉じ込みしてしまいました。その都度、同じ南京錠を買い求めて、家近のホームセンターへ走る羽目に(>_<)

改善策として、このダイヤル式&鍵付き南京錠を導入しました。通常は鍵で開け、万が一鍵を閉じ込みしても、4桁の暗証番号で開錠できる優れものです。掛金の内径が5ミリなので、U字直径4ミリのMサイズ南京錠を使っています。

また、キーホルダー掛けを室外に設置し、常に南京錠キーが室外にある状態にしています。

消耗品移動で盗難防止!

監視カメラの死角にある消耗品は盗難を誘発する恐れがあります。飲料のストックなどは、監視カメラのある部屋に移動し管理することが望ましいです。

固定電話は減らそう!|迷惑電話体験

電話詐欺

高齢者はスマホなどの携帯電話が苦手で、固定電話を主流にしている家庭もあると思います。我が家も介護開始当初、介護スタッフから固定電話へ連絡されることもしばしば。

そこで、連絡は「私の携帯のみ」へと少しずつ移行しました。固定電話への連絡は、マンション投資等の迷惑電話を取る確率が上がるからです。必要に応じて親戚等にも連絡しましょう。

固定電話は常に留守番電話にし、掛かってきても直ぐには出ません。録音に吹き込んでいる最中の声や内容で安全か判断してから出るようにしました。

以下、私が出てしまったマンション投資電話で、恐怖を感じた実話です。

投資業者

お台場さんでしょうか?こちら、マンションへの投資を紹介しているんですが、ご興味はありますでしょうか?

お台場

いや、ありません‼️

投資業者

○○で△△なんですよ…それで~

お台場

興味ないので申し訳ありませんが、お電話切らせて頂きます😥

すぐ業者からリダイヤルあり、仕方なくでると…

投資業者

説明途中で切るなんて失礼じゃないですかっ!!💢

お台場

興味ないので申し訳ありませんが……

投資業者

お宅はあれだよね~、○○ホームセンターが近くにあって、学校のすぐそばだよね~💢仕事は△△から変わってないですか?

お台場

興味ないので申し訳ありませんが、お電話切らせて頂きます😫

またすぐ業者からのリダイヤルで、ずっと鳴り続ける始末。仕方なく電話線を外して対応しました。

後日、電話線復旧しましたが、介護スタッフと勘違いし、この業者の電話に出てしまいました。その際は仕方ないと思い、介護で時間もない中、1時間ほど話しを聞く羽目に。

会話していく中で、家の住所や勤務先を知っていることが分かり、恐怖を感じ警察へ相談。話す内容から大学の卒業名簿が業者に流出していると推測されました。それ以来、電話嫌いが急加速することに。

積極的に居留守を!|迷惑訪問体験

自宅に居ると様々な訪問があります。ここ最近、特に多いなと感じるのが屋根などの工事業者を語る訪問です。我が家は築40年以上で老朽化も進行し、軽自動車1台分ほどの庭も荒れ放題なので目に付きやすいのでしょう。

現在はチャイムが鳴ったら、画像で訪問者を確認してから玄関を開ける様にしています。普段宅配便の来ない、時間的におかしい訪問の場合、不審者対策に有効な「居留守」を積極的に使ってみましょう。

以下、屋根の工事業者を語る私の体験談です。

工事業者

たまたまこの辺を通ったら、屋根がずれていたので、ご存じかな?と思いまして…

お台場

ああ、そうですか…😥

工事業者

ちょっと外で、一緒に見てもらって良いですか?

怪しいなと思いつつ、強引さもあり、

お台場

はい…😥

工事業者

あそこ!ちょっと見づらいけど、ずれてるんですよ!今なら親方が3千円ですぐ直してやれって言ってるんで、どうですか?すぐ出来ますよ!

お台場

これから買物行くんで、今回はやらなくていいです‼️

と断ると、業者一気に豹変!!

工事業者

道路に面しているし、風で飛んだ瓦で通行人がケガするんですよ!そんないい加減なことじゃ困るんです。しっかり管理してくださいよっ!!💢

と吐き捨てながら、去って行きました。

その後、私は買物に行き、自宅に戻る道中、先程の業者がまた我が家に向かっているのを発見!会わない様、時間調整してから自宅に戻りました。

2、3日は「また来るのでは?」と気持ちが動揺し、夜もなかなか寝付けませんでした。4、5日で落ち着いて来ますので時間に委ねましょう。

この様な業者の訪問がここ3年間で3回もありました。うち1回は早期退職後にあり、ちょうど軒天が傷んできたので修理の見積りと併せ、屋根の点検を地元業者にお願いしました。結果は「異状なし」です(笑)

もしあの時、屋根に上げていたら、力ずくで屋根を壊され、高額な修理費を請求されていたと思います。毅然とした態度で断れば大丈夫です。

時期的には8~10月の台風が過ぎ去った後に来ていた印象があります。しっかり断って、自分自身や家族、家を守りましょう。

限界を超えた無理をしない。

無理をしない

私の経験した感覚では、介護疲れがあるにも関わらず、更に無理して頑張り過ぎていると、変な電話や業者、車などのトラブルを引寄せてしまう気がします。以下、私の車トラブルの実話です。

私の車トラブル
  1. 父が要介護になる前に活動していた、郷土演芸の衣装を返しに行く際、不慣れな場所&暗い時間帯で、電柱に気付かずバックで幅寄せしドアミラー破損
  2. 介護疲れがあるにも関わらず、無理して出勤した際、朝日が目に入り自転車と接触事故

この様なトラブルで更に疲れさせ、しっかり休ませる方向へ導かれている気がします。そうなる前に、介護疲れを自覚し、休むことも同じく「介護の一部」です。頑張り過ぎ注意報の目安となるトラブルを引寄せる前に、きちんと休みましょう!

まとめ|無理なく続けられることから始めよう

まとめ

防犯対策は一度に全部やろうとすると疲れてしまいます。「介護も防犯も完璧にやらなきゃ」と思う必要はありません。この記事を読んで「これならできそう」と思ったものを、今日から1つでも実践してみてください。

もう既にあなたは、ここまで毎日、気を張って介護してきました。本当によく頑張りましたね。これからも無理せず、一緒に乗り越えていきましょう。

防犯対策と共に、粗相対策など在宅介護の様々な対策を知りたい方は、こちらの連載記事がおすすめです。

要介護認定など介護に関する手続きが、まだこれからの方はこちらの連載記事がおすすめ。

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