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お台場こんにちは!お台場です。
今回は、「訪問リハビリ」を解説します。
訪問リハビリを初めて考えた時、こんな不安があると思います。



どんなことやるの❓



うちの家族に合うかな💦
私も最初はそうでした。しかし介護生活を続けていると、今まで出来ていたことが突然出来なくなることがあります。その様な時に訪問リハビリの必要性・重要性が分かってきます。
私はこれまでに2つの訪問リハビリ事業所の利用経験があります。それぞれの運営母体は①医療機関、②訪問看護と異なります。運営母体によって特徴に違いがあることも知りました。
この記事では、在宅リハビリ初心者の方に向けて、2タイプの訪問リハがどう違うのか、実際に利用して感じたメリット・デメリットを介護者目線で分かりやすくお伝えします。
介護年数や要介護度でニーズも変化しますが、我々介護者としては、「どちらが寄り添ってくれるか」が本当に大事です。そんな点も整理していきます。
- 訪問リハビリをこれから使おうとしている介護初心者の方
- 医療系の訪問リハで違和感を感じている方
- 要介護者や家族に寄り添う訪問リハビリを探している方
- 訪問リハビリ4種類が一度で理解でき、選ぶ基準が明確になります
- 医療系と訪看系を両方使った「生の体験談」が参考になります
- 後悔しない訪問リハ選びができるようになります
訪問リハビリとは?|基本と実例


まずは、訪問リハビリの基本情報とその詳細を我が家実例で見ていきます。
基本情報
- 対象
-
要介護1~5全てで利用可能
- 訪問
-
理学療法士等1名×約40分×必要回数
- 内容
-
生活行為向上の為のリハビリを自宅で実施
我が家実例
- ・訪問
-
理学療法士1名×約40分×週1回(火)
- ・回数
-
宿題ができており現在は隔週1回
- ・内容
-
状態確認、体調管理(血圧、体温、体重等)、リハビリ
<宿題>
- ベッド上又は腰掛けた状態で一人でも安全にできるリハビリを訪問ない日に実施
- 実施内容を記録して本人のモチベーション維持
- 記録を様々な方から褒められモチベーションアップ
<特記事項>
なんとか寝たきりにならないで済んでいるのは訪問リハビリのお陰と思うほど重要な介護サービスです。
訪問リハビリの運営母体4つ


訪問リハビリというと、「家に来て体を動かしてくれるサービス」というイメージが強いですが、実際には運営している母体によって内容に多少の違いがあります。
まず訪問リハビリを提供している運営母体は大きく分けて4つ。
- 医療系(病院・診療所)
- 老健(介護老人保健施設)
- 介護医療院
- 訪看系(訪問看護ステーション)
どこの母体に属しているかで「特徴」や「利用者像」が異なってきます。初心者の方は、まずはここを押さえておくと選びやすくなります。
私も最初は「どこも同じでしょ」と思っていましたが、医療系と訪看系の2つを経験し、その違いに正直びっくりしました。
次は運営母体4つの詳細を分かり易く解説します。
運営母体4つの詳細


運営母体別に規模感や特徴、利用者像を表に整理しました。


先に事業所数の少ない②③から見ていきます。
②老健、③介護医療院
老健や介護医療院が提供する訪問リハは全国で見ると数が少ない部類。地域によって有無が極端に異なるため、選択肢に入らないこともあります。
ただ、特徴としては下記の明確な違いがあるので、地域にあれば検討の価値ありです。
- ②老健
-
生活リハビリに強い
- ③介護医療院
-
医療ケアと生活支援の中間型
よって以降は、①医療系と④訪看系に絞って見ていきます。
①医療系
事業所数
全国的に最も多いのが、病院や整形外科が運営している訪問リハビリです。厚生労働省の資料によると事業所数は約4000、訪問リハの約7割〜8割が医療系となっています。
特徴
医療寄りの視点が強く、関節の動き、筋力、歩行訓練、病気やケガの回復など、専門的な機能訓練が中心。「生活改善」よりも「身体機能の改善」に重きを置く傾向があります。
利用者像
要支援~軽度要介護
④訪看系
事業所数
訪看系の訪問リハビリは、介護保険法上において「訪問看護の一部」として行われる別枠のサービスです。対応している訪問看護ステーションの数は約4000。
特徴
生活動作全般、動線・家具配置など環境調整、家族への介助方法指導など生活に寄り添うスタイルが特徴。
利用者像
要介護者全般
運営母体の違いを知ることが大事
訪問リハビリは「誰が運営しているか」で内容の方針が変わるため、初心者ほどこの知識があるかどうかで満足度が大きく変わります。
我々介護者から見ると同じ「訪問リハ」でも、「機能訓練が中心のリハ」か「生活のしづらさに寄り添うリハ」かの違いがあります。この違いを知らずに選ぶと、後悔しやすいので注意が必要です。
私もこの記事を書くまで、法的な位置づけや方針の違いを知りませんでした。利用する際はケアマネを通じてなので、不明点があればケアマネにも聞いてみると良いでしょう。
ここからは、私が実際に利用した医療系と訪看系の実体験をまとめていきます。
医療系|私の実体験


利用状況
- 利用者
-
要介護3の母
- 利用期間
-
8年以上
- 利用回数
-
週1回→後半は2週1回、40分/回
- 訪問者
-
理学療法士(男女両方いたが女性多め)
- 費用
-
1割負担で約600円/回
メリット
生活維持
理学療法士の技術は高くて専門的で、関節や筋力の維持ができ、ベッド脇のポータブルトイレまでの移動や使用を継続できた。
やる気維持
訪問日以外に自分で安全に行えるリハビリを宿題として与え、記録表記入で見える化、本人のモチベーション維持ができた。
デメリット
嫌味な物言い
医師の院長先生からのアセスメント(評価・状態の確認)に数回立ち会ったが、「いつまでこの状態を続けるんですか?」などと嫌味ったらしく高圧的な物言いに嫌な気持ちになった。



ねぇねぇ、アセスメントってなぁに?



3ヶ月ごとの状態確認をアセスメント面談と呼ぶよ。医療系は医師、訪看系は看護師が訪問し行うんだ。医療系はどちらかと言うと厳しめ、訪看系は穏やかな面談が多いよ
冷たい対応
母の体調が悪く2ヶ月ほど休んでしまったら担当理学療法士から契約解除を打診された。
介護保険制度の上では正しい対応かもしれないが、母がもう少しで改善し再開できそうだという時期で、個人的には冷たい対応に嫌気がさした。
契約解除打診が2回ほどあり、1回目は再開できたが、2回目で「なんか相性が合わないな」との思いに至り、訪看系に変更。
私個人の感想
医療系はどちらかというと改善見込みのある方向けという印象です。母のように利用期間が長く、80歳以上になると「現状維持」を望む本人や家族が多いと思います。
その辺りからリハビリ方針と我々介護者のニーズの乖離が生まれ、違和感を覚えてしまう事が多くなっていきました。また、寄り添い力をあまり感じなかった。
訪看系|私の実体験


父が利用していた訪看系と同じ事業所に母も変更しました。現在のケアマネも在籍しているので、母の体調など情報共有がスムーズで、もっと早く変更すれば良かったと思ったくらいです。
利用状況
- 利用者
-
①要介護4の父、②要介護3の母
- 利用期間
-
①4年、②1年目
- 利用回数
-
①週1回、40分/回、②2週1回、40分/回
- 訪問者
-
理学療法士(女性のみ)
- 費用
-
1割負担で約650円/回
メリット
- 医療的管理と生活に寄り添うリハを一体提供してくれるので安心感がある
- 要介護者の生活に寄り添い、本人の疲れに合わせて臨機応変にしてくれる
- 父が利用した事業所を母も利用した為、父のリハ経験のある方が担当となり、父生前の昔話などができて早々に母との信頼関係が築けた
- 看護師によるアセスメントは和やかで圧迫感は全くない
デメリット
医療系ではあった母宿題用の記録用紙がなく、見える化やモチベーション維持の面では医療系よりも劣っている感が否めない
私個人の感想
父はステージ4の末期癌手術後、在宅介護になり当初から週2回訪問看護を利用し、その安心感に私も救われました。
容態安定後、うち1回を訪問リハに切り替え、順調にリハビリが進み、当初は要介護4でしたが要介護3に改善。外の短い散歩ができるまで回復しました。
これを実現できたのはやはり、医療的管理とリハの一体提供のお陰だと思います。
母も80歳を超え、今後体調を崩す場面が多くなるかもしれませんが、訪問リハから訪問看護へ繋げやすいラインができ、この安心感がありがたいです。
ここまで、私の実体験を見てきましたが、訪問リハの選び方を整理します。
訪問リハの選び方|見るポイント


訪問リハ選びは、母体の違いを理解したうえで次のポイントを見ると失敗しません。


改善か?現状維持か?|希望の整理
- 改善希望→ 医療系
- 現状維持→ 訪看系
まずここを選ぶ軸にするのが一番わかりやすいです。年齢や持病、要介護度を考慮し、本人や家族のリハ方針をなんとなく決めましょう。
どちらも事業所数が多いので、自宅近くの事業所を選びやすいという利点もあります。
ケアマネに相談
改善か?現状維持か?が決まったら、ケアマネに相談しましょう。相談内容の参考例はこんな感じ。
- 自宅近くに事業所がいくつあるか?
- 本人や家族の希望通りのリハが出来るか?
- 評判や要介護者との相性は良さそうか?
- 利用者の満足度は高いか?
ケアマネの情報は本当に役立ちますので、不明点があればどんどん質問して不安を解消しましょう。
面談の雰囲気もサービスの一部なので、相性が合わないと感じたら遠慮せずケアマネに相談してOKです。
まとめ|運営母体と「満足度」


訪問リハビリは、一見同じサービスに見えますが、「どこが運営しているか」でリハ方針がまったく変わります。初心者ほどこの違いを知っておくと後悔しません。
私の経験では、1度利用を開始するとなかなか変更に踏み切れませんでした。これまでお世話して頂いた恩だったり、新たな事務手続きが必要だったりで、躊躇してきました。
要介護者本人や我々介護者のニーズは経年で変化します。その変化を敏感にキャッチし、「どの運営母体なら、最も寄り添ってくれて満足度の高い訪問リハをしてくれるか」が重要です。
後期高齢者となる75歳を基準に考えても良いでしょう。あなたの家庭の状況に合った訪問リハを選ぶための参考になればうれしいです。
在宅介護がこれから始まる方、訪問サービスを検討中の方は、こちらの連載記事がおすすめです。少しづつ不安を払しょくしていきましょう。
- ①ケアマネ
-
今後作成予定!
- ②ヘルパー
- ③訪問入浴
- ④訪問リハ
- ⑤訪問看護
-
今後作成予定!
- ⑥福祉用具
-
今後作成予定!
- ⑦訪問診療
-
今後作成予定!
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