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こんにちは!お台場です。
40代になると気になってくるのが親の介護。
しかも介護は突然始まります。
私の場合、父が突然入院し、介護が幕開けしました。
自宅で母を介護してくれていた父がいなくなり、同居の私に回ってきた感じです。
今回は、介護初期に必ず行う「要介護認定」までのステップについて整理しました。
親の年齢は介護保険制度適用の65歳以上、私の親の市区町村を例としています。
手続き等異なる場合があるので、お住いの市区町村HP等も併せてご確認ください。
「一口メモ」など7年の介護漂流経験も盛り込んであります。落ち着いた日常生活を取り戻す第1歩を踏み出しましょう。
ステップ1 親のサポートを即日希望する場合はすぐ相談!
通常、介護は要介護認定→介護サービス開始といった流れになりますが、認定申請~結果送付まで約1ヶ月かかります。
それまでの間、入院等を除き、家族で世話する期間となります。もし様々な事情で世話が難しい場合は、色々なサービスがあるので、すぐ相談しましょう。
相談先は、親の住んでいる市区町村の「介護保険課」または「地域包括支援センター」です。
あっ、すいません!「地域包括支援センター」ってなんですか?初めて聞いたので…
市区町村の介護専門の窓口で、略して「包括」!介護のことを相談できたり、要介護認定の申請代行も可能なんだ。意外と自宅近くにあったりするから調べてみるといいよ~。
「包括」では、急なケガで普段の生活を送れなくなった場合、利用できるサポートも案内しています。相談は無料ですので、1日も早く相談しましょう。
以下、私の親の市区町村のほんの一例です。
緊急支援員の派遣(有料)
・要件 65歳以上の高齢者のみの世帯又は一人暮らしかつ、要支援・要介護未認定の方
・内容 病院の付き添いや食品の買物・調理など
・日時 平日9時~17時(祝日、休日及び年末年始を除く)、申込み当日も派遣OK!
・例 ぎっくり腰で一時的に歩けなくなった際の買物代行など
「自分の親の世話は自分でやるべき」といった考え方は昔のものです。
引け目を感じず、使えるサポートはないか、どんどん相談していきましょう。
「介護サービス」を利用する為には、要介護認定で「介護が必要」と認定されることが前提です。
次のステップは要介護認定の手続きとなります。
ステップ2 要介護認定に必要な書類3つを集めよう!
要介護認定に必要な書類は以下の3つ。
①「介護保険要介護認定申請書」
②「介護保険証」(原本)
③「健康保険証」(写し可)
①は市区町村で入手し記入する書類、②③は親の自宅で探す書類です。
それぞれについて順次説明します。
①「介護保険要介護認定申請書」
親の住む市区町村で入手する書類で、入手方法は以下ABのどちらかです。
A.データ入手:市区町村HPからダウンロードし印刷
B.用紙入手 :市区町村の介護保険課や出張所
入手する際、この申請書以外の必要書類も確認しましょう。
申請書に記入する重要部分抜粋
- 親情報 氏名、生年月日、申請理由、入院施設名、介護保険者番号、医療保険者番号
- 申請者 氏名、連絡先、親との関係
- 主治医 病院名、連絡先、氏名、病名
- 認定調査 場所、日程調整連絡先、調査立会希望の有無、都合悪い日時
「主治医」とは?
要介護の原因となった病気を治療中または現状を把握している医師のこと。
市区町村から主治医へ意見書作成を依頼する為に必要です。
あのぉ…お父さん入院してるんだけど、「認定調査」ってできますか?
自宅や入院先の病室でも大丈夫だよ。認定調査当日の家族立会は必須じゃないけど、立会したほうが良いよ~。
「認定調査」ってどんな感じですか?
市区町村の担当者1名で質問や動作の確認をするよ。時間は1時間かからないくらいかな。後でお台場さんが実体験を載せてくれるからチェックしてみてね~。
普段できないことを「できる」と回答することもあるからね。そんな時、立ち会ってる人は訂正してあげてね。
②「介護保険証」(原本)
正確には「介護保険被保険者証」と言い、親の自宅で探す書類です。
上のサンプルは黄色ですが、私の親のは緑色。厚紙製で三つ折りするとパスポート位の大きさ。
市区町村で色や大きさは異なるので、探す前にHP等で色などを確認するのがオススメです。
以下、年齢ごとに介護保険の関係をまとめました。
40歳 「介護保険」に加入し保険料納付開始。
65歳 「介護保険証」が誕生月にお住いの市区町村から自動的に到着。
↓10年後
75歳 要介護となる平均年齢。ここまで介護保険証の出番なし。
「介護保険証」って65歳の誕生日プレゼントみたいだね☆
これからも分かるように「介護保険証」はどこかに埋もれる宿命をもっています。まるでタイムカプセル笑。親が保管した場所を覚えているのはまれでしょう。
年金や市役所からの書類をどこに保管しているか?65歳当時の書類はどの辺にあるか?など親の収納する癖を見極めながら探してみてください。
再発行も可能です。手数料は無料(市区町村で異なる場合あり)。捜索に時間をかけ過ぎるのも勿体ないので、半日程度と決めて探すことがオススメです。
③「健康保険証」(写し可)
「医療保険被保険者証」といい、こちらも親の自宅で探す書類で、大きく分類すると以下の4種類のどれか1つとなります。
職業や年齢で入っている医療保険が異なり、自分の親がどの健康保険証に当てはまるか確認してから探しましょう。大抵、健康保険証は財布に入れていることが多いと思います。
A.健康保険 被保険者証 …会社員の場合
B.○○共済組合 組合員証 …公務員の場合
C.○○県国民健康保険 被保険者証 …自営業や無職等の場合
D.後期高齢者医療 被保険者証 …75歳の誕生日当日から全ての方
会社員や公務員の方は退職後すぐ再就職しない場合、それまでの「健康保険証」を2年間継続できます。
75歳以上になると職業に関係なく全ての方が「後期高齢者医療被保険者証」です。変更手続きはなく、市区町村から誕生日当日までに自動的に送付されます。
あのぉ…探してたら家の中から何枚も出てきたんだけど…
よく探したね!お疲れ様。健康保険証は有効期限があるから、ほとんどが古いものだと思うよ。有効期限内の1枚だけあれば良いから、確認してみてね。
全ての健康保険証で再発行が可能です。
ある程度探して見つからない場合は、諦めて再発行の手続きをしましょう。
勤務先で加入のABは、再発行が有料(1,000円程度)の場合が多いです。
市区町村で発行のCDは、再発行が無料 (市区町村で異なる場合あり)。
通常1~2週間程度で再発行されます。
ステップ3 要介護認定を申請しよう!
ステップ2で必要書類が揃ったらいよいよ要介護認定の申請です。
再発行中の書類があっても申請できる場合があります。1日でも早く申請できるよう、申請先で相談しましょう。
必要書類:①介護保険要介護認定申請書、②介護保険証(原本)、③健康保険証(写し可)
申請者 :親本人またはその家族、包括での代行も可能
申請先 :親が住む市区町村の介護保険課または出張所
申請費用:市区町村の業務の為、無料
結果送付:申請から約1ヶ月後が目安
※お住いの市区町村で必要書類等異なる場合がありますのでよくご確認ください。
以下、私の父申請時の実例です。
12/20 入院し大腸がんが判明
12/25 要介護申請(出張所で所要5分)…主治医より退院後介護が必要と言われた為
12/28 市区町村より電話あり。手術後安定してから認定調査予定とのこと。
1/16 手術
1/25 病院内で要介護の認定調査(市区町村の担当者1名、所要約35分)
①別室で私から聞き取り 約5分
②病室で父から聞き取り 約30分
(名前、年齢、いる場所、体調、手足の上げ下げ等全国共通の調査項目)
③別室で看護師から聞き取り(時間不明)
2/10 退院
2/14 要介護認定書類到着(調査から約20日で到着)
無事、申請できました!マンタさん、ありがとう!
申請、お疲れ様。忙しい中、よく頑張ったね。これからも無理のない範囲でやっていくんだよ~。
一口メモ
①親が亡くなった場合、「健康保険証」返還等で数万円
今回探し出した「健康保険証」と「介護保険証」は、親が亡くなったら返還する必要があります。
[返還先]
「健康保険証」:勤務先または市区町村
「介護保険証」:市区町村
必要書類を添えて「健康保険証」を返還すると葬祭費(または埋葬費)の申請が出来ます。
加入していた「健康保険証」で申請先は異なりますが、数万円支給されます。
その為、無くさないようにしましょう。
うちの父ちゃんの時は5万円でした。保険証、きちんと保管しといて良かったなぁ。
②マイナ保険証について
従来の健康保険証は令和6年12月2日に廃止され、マイナ保険証へと移行予定です。マイナ保険証をお持ちでない方には「資格確認書」が交付されます。
要介護認定や葬祭費の手続きも変更されると思いますので、確認出来次第、更新予定です。
まとめ
この記事では、「親の介護が必要になって」から「要介護認定の申請」までを解説してきました。
以下の3つのステップを実践し、穏やかな日常を一日も早く取り戻しましょう。
ステップ1 即日、親のサポートを希望する場合はすぐ相談!
ステップ2 要介護認定に必要な書類3つを集めよう!
①「介護保険要介護認定申請書」
②「介護保険証」(原本)
③「健康保険証」(写し可)
ステップ3 要介護認定を申請しよう!
また、関連する一口メモを2つ紹介しました。
要介護認定の結果が出たら、いよいよ介護サービスを受けることができます。
次の「介護サービスまでのステップ123」で介護サービスをお願いし、少しづつ自分の生活を取り戻していきましょう。
「介護サービスまでのステップ123」(現在執筆中)