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こんにちは!お台場です。
今回は「両親の介護でのイライラや対策のヒント」を解説します。
親の介護を続けていると、どうしてもイライラしてしまう瞬間があります。
私自身、父の通帳確認や粗相の片付け、母からの余計な一言など…心が乱れる出来事に日々何度も直面してきました。
正直に言えばイライラは当然だと思っています。私は両親を一人で介護する「ワンオペ」の状況にあり、自由を奪われ、まさに「かごの中の鳥」状態。仕事のストレスや睡眠不足、先の見えない不安が重り、時には感情が爆発してしまうことも。
一方で、イライラを放置すると「介護うつ」につながる危険もあります。在宅介護者の約3~4割がうつ症状を抱えていると報告されています。
この記事では、私が実際に経験したイライラエピソードと、それをどう受け止め、気持ちをどう軽くしてきたかを解説します。同じように悩んでいる方の心が、少しでも楽になりますように…。
- 親の介護でイライラが募り、自分を責めてしまっている方
- ワンオペ介護で自由がなく、心身ともに限界を感じている方
- 時短の工夫を取り入れるきっかけを探している方
- リアルな体験談から「自分だけじゃない」と安心できます
- イライラを和らげる具体的な工夫を知れます
- 時短の工夫につなげるヒントが得られます
私の両親について
最初に両親について、簡単に紹介します。
- 父
-
元会社員。60歳で定年後、家庭菜園や郷土芸能など幅広く活動。78歳の時入院し末期がん発見、要介護4に。82歳で死去。
- 母
-
元専業主婦。60代で骨折した足首の治りが悪く、障害者手帳交付され要支援に。私が介護担当時で74歳、要介護3。現在も在宅介護中。
私との関係
母が病気がちということもあり、私はほぼ実家住まい。それもあってか、母より父のほうが好き。最近よく耳にする「毒親」ではありませんが、母には幼少期の頃から漠然とした違和感を持っています。
私の介護には「ありがとう」と両親とも言ってくれるので、在宅介護を現在まで継続できているのかも知れません。
父の介護でイライラしたこと


父へのイライラ事例をほんの一部紹介します。
粗相の後始末で限界を感じた日々
排泄トラブルは、介護の中でも特にイライラが募る場面です。
- 介護開始当初、仕事から帰宅すると尿瓶を失敗し寝巻、シーツまで濡れてしまった父。すぐ寝巻とシーツを交換。風呂上りに父から呼ばれ見ると、ベッドからポタポタと滴る小便。その日2回目の寝巻・シーツ交換には心が折れ、泣きながら文句を言ったことがあります。



もう、こんなんじゃ介護続かないよっ💢
- 粗相で汚れたパンツを洗濯機隙間に隠されたり、時にはそのまま洗濯機に入れられたことも。気付かずに洗ってしまい、干そうと洗濯機を覗くと茶色い物体があるのにビックリ。洗い直しする羽目に。さすがに父に怒りました。



勘弁してくれっ💢
- 自宅トイレでは便座と便器の隙間から尿が漏れ、一面がびしょ濡れになることが多かった。仕事から疲れて帰宅直後に発見することになるので、かなりのダメージ。「いつ迄これが続くんだろうか…」と思いながら片付けしていました。
突然の外出で大慌て!
介護初期、リハビリのおかげで伝い歩きができるようになった頃のこと。ヘルパーさんがお昼に家を訪れると父がいない。母に聞くと「昼には帰ると言って、朝タクシーで出掛けた」とのこと。
後で父に聞くと、喫茶店で友人と会っていたようです。そんな「突然の行方不明」が2〜3回あり、仕事で不在中の出来事に、私は気苦労が絶えませんでした。
「通帳を見せて」に感じる不信感
数か月に一度のペースで父からこう言われます。



通帳を見せてほしい‼️



ふぅ…またか…😥
このたびに記帳するのも手間で、お金の管理を任されているのに、まるで信用されていないようで、心の奥でイライラ。
水素水の装置を欲しがる父にモヤモヤ
ある日、父が「水素水を飲みたい」と言い出しました。テレビで見たのか、健康や私のためにもなると本人は真剣です。
水素水生成器を購入したところで、維持管理をするのは結局私。「これ以上、時間や労力を搾取されるのは嫌だ!」と思い、却下しました。だいぶ言い合いになり、本当にイライラしました。
母の介護でイライラしたこと


母へのイライラ事例をほんの一部紹介します。幼少期、父よりも母と大部分を過ごし、良くも悪くも母の影響を濃く受けている分、イライラの根が深いと感じます。
回りくどい頼み方に振り回される
ある日、母からこう言われました。



明日終われば3連休だけど、あんた、年賀状はどうするの❓
言葉の裏に「作ってほしい」という気配を感じ、思わずイライラ。こちらは介護と家事で手一杯なのに、回りくどい頼み方に振り回され、心が乱れてしまいます。この時からもう一切、年賀状は辞めました。
「余計な一言」で気持ちを乱される
「筆ペン買ってきて」と頼まれたとき、「今日買ってくるからね」と伝えているのに、家を出る間際になって「筆ペン忘れないでね」と釘を刺されることがあります。
母には私の幼い頃から「こちらがやろうとしていることをわざわざ言葉にする」クセがあり、その一言で「信じてもらえてない」と感じ、無性に腹が立ちます。
指図されたような小さな頼みごと
「カレンダーをめくって翌月にして」と言われたときも、ただのお願いのはずなのに、私は「指図されている」と感じてしまいます。
対策として翌年から、母がめくれないタイプのカレンダーは撤去しました。小さなことですが、積み重なると大きなイライラへとつながります。
想像以上に酷い冬季うつ
母は若い頃から病気がち。うつ症状もあり、酷い時は九州の実家に帰省したり、父が精神科入院させた事も。
父が生前の頃はうつの影響も二分されていたが、父没後はうつの酷さに直面し、こちらも精神的ダメージを受け、寝不足になったり。対応の正解が分からず、大声で怒鳴り散らすことも。
父と母へのイライラを振り返って


父には「金使いを疑われるような不信感」や「粗相の後始末」といった現実的な大変さがありました。
母には「余計な一言」や「回りくどい頼み方」といった、言葉のやり取りの中で心を乱されることが多くありました。
子どもの頃からの親への不満は、介護の場面で再び表面化します。その不満の違いがイライラするポイントの違いに表れていると思います。
また、私が常に緊張状態に置かれていることも大きいです。一人で働きながら両親の介護を続けることは本当に大変です。小さな一言や小さな出来事でも、心に余裕がないので大きなイライラへと膨れ上がってしまいます。
こうして振り返ると、介護のイライラは「親の行動そのもの」だけでなく、私自身の置かれている状況や心の余裕のなさからも強く影響を受けていると気づきます。
だからこそ、「イライラするのは私が未熟だから」ではなく、自然で避けられない感情なのだと改めて思います。
だから「また怒ってしまった…」と後悔や反省する必要はありません。イライラを少しずつ吐き出しながら、続けることが重要です。
次は私の状況を整理します。
私の置かれている状況もイライラの要因


父や母の行動そのものにイライラすることも多いですが、振り返ると「私の置かれている状況」にも根本的な要因が隠れています。
ワンオペ介護の限界
私は両親を一人で介護していましたが、妹のサポートや感謝の言葉は全くありません。日常の買い物、食事準備・片付け、血糖値管理、薬の受取・服薬管理、歯磨きや散髪、洗濯など全て背負い込むワンオペ状態。
心も体も常に疲れており、「仕事との両立、そう長くは続かないな…」という絶望感が強かったです。私が倒れるのが先か、介護が終わる方が先かと常に考えていました。
時間を搾取され続けている感覚
介護では様々なものを奪われてしまいますが、私の中では「時間の搾取」に対する思いが一番強いです。それ故に、時間を要する新たなお願いやトラブルなどに異常に反応し、イライラしてしまいます。
この思いは、介護離職し時間的に余裕がある現在も変わりません。
自由を奪われた感覚
人間の本質的な欲求として「自由でありたい」という思いがあります。ですが介護生活では、自分の時間も行動も介護中心の制約だらけ。友人と会う時間や趣味の時間を削られ、まるでかごの中の鳥。
好きな旅行やダイビングが出来ず、飛んでいる飛行機を見ては「あ~あ、いつになったら行けるんだろう」と常に思っています。
睡眠不足や身体的な疲れ
粗相の後始末などがあると自分の時間が更に削られ、常に睡眠不足の状態でした。腰や膝も痛み、身体的な疲れが積み重なると心に余裕がなくなり、小さな一言にも敏感に反応してしまいます。
先の見えない不安と孤独感
「この生活はいつまで続くのだろう…」という先の見えない不安も大きなストレス。さらに、身内からの感謝や理解が十分に得られず、孤独感が重なるとイライラが爆発しやすくなります。
ストレスによる暴飲暴食
私は多大なストレスが溜まると、食に走ってしまう傾向があります。仕事と介護を両立していた間に体重は10キロ増加。
過食や糖質の摂りすぎで起こる「糖化」も、身体の疲労感やさらなるイライラを引き起こしているのかもしれません。
私のイライラ対策


イライラが全てなくなるわけではありませんが、少しでもイライラを和らげ、介護を続ける為に気を付けたポイントを紹介します。
完璧主義をやめ、時間を作る工夫をする
介護と家事を完璧にこなそうとすると、体も心もすぐに限界を迎えます。私は「できない自分を責める」のではなく、意識的に「やらないこと」を決めたり、「やり方を変える」ようにしました。
対自分
- 疲れているとき、明日でいいことは今日やらない
- 布団の上げ下げを辞め、万年床で良い
- 掃除はやらざるを得ない状況になるまでやらない
- リサイクルを無理しない
- 料理は惣菜や宅配に頼る、飲料や洗剤もネットで大量買い
- ワンプレート皿や使い捨て紙皿を使い、食器の洗い物を減らす
- 書類整理や家計簿は隙間時間でやる
対外
- 年賀状をやめる
- 親戚へのお中元・お歳暮をやめる
- コロナ禍もあり、友人との飲み会などの交流をやめる
こうして「やらないこと」を決めたり、「やり方を変える」ことで、気を遣うことが減り、自分の時間や心の余裕を少しづつ確保できるようになります。
自分だけの楽しみを持つ
介護と仕事を両立していると、自由な時間はあまりありませんが、私は好きなテレビ番組を録画して観ることを習慣にしていました。
バラエティ番組で思いきり笑ったり、アイドル番組を見て元気をもらったり…。そうしたささやかな時間が「自分らしさ」をつなぎとめてくれました。
好きなバラエティ番組
私は作り手の創造力や楽しんで作ってるのが伝わってくる番組が好きです。
- テレビ東京「ゴッドタン」
- テレビ東京「伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評」
- TBS「ラヴィット」
- フジテレビ「突然ですが占ってもいいですか?」
- NHK「ブラタモリ」
好きなアイドル番組
メンバーそれぞれの個性やバックボーンを知ると「若いのにしっかりしてて面白いな」と感じることが多いです。長く観続けていると、メンバー間の関係性の変化や成長も感じられるところが魅力。
- テレビ東京「そこ曲がったら、櫻坂?」
- テレビ東京「乃木坂工事中」
- テレビ東京「日向坂で会いましょう」
- テレビ朝日「アイ=ラブ!げーみんぐ」
笑いはストレス緩和に効果的
実際に、「笑いによって自律神経のバランスを整えたり、免疫力を正常化したりする効果もある」と厚生労働省も紹介しています。
参考:厚生労働省「親しい人たちと交流する時間をもちましょう」
つまり、「笑う」ことは単なる気分転換ではなく、科学的にもストレス対策に有効な方法なのです。
健康面のセルフケア
私は介護ストレスで食に走った結果、体重10キロ増に。それでも「仕方ないよね」と思えるくらい、食べることが心の支えになっていました。しかし体の倦怠感などでイライラは増す方向に。
仕方なく無理のない範囲で、少しずつ暴飲暴食しない工夫をしました。
- 甘い物や炭水化物を“ゼロ”にするのではなく、食べすぎないよう意識する。
- カロリーゼロの飲料やゼリー、低カロリーのイカそうめんなどで気持ちを満たす。
- 軽く体を動かして気分転換する。
- 眠れる時はしっかり寝て体を休める。
完璧な健康管理はできなくても、「食べる楽しみも大事にしながら、自分をいたわる」 という気持ちで無理せず向き合っています。
介護が終わった後、好きなことが出来ない体になっている事が一番困りますからね。
とてつもなく壮大なことを考える
介護の毎日は狭い世界に閉じ込められているようで、視野も気持ちも小さくなりがちです。そんな時、私はあえて「とてつもなく大きなこと」に思いを馳せます。
我々が住む地球は天の川銀河にあります。将来、天の川銀河はアンドロメダ銀河と衝突し、最終的に融合するそうです。地球は物凄く膨張した太陽に吞み込まれ存在しません。約40億年後のお話です。
そんな宇宙規模の出来事を思うと、「通帳」や「余計な一言」でイライラしている自分が、本当にちっぽけな存在に感じられます。イライラが完全に消えるわけではありませんが、気持ちを少し俯瞰できる助けになります。
続いて、私自身もなるかも知れない「介護うつ」についてです。介護開始当初、私は「介護うつ」の言葉すら知りませんでした。
介護うつを知ることから始めよう


介護うつとは?
介護は心身ともに大きな負担がかかります。長期にわたるストレスが積み重なることで、気づかないうちに「うつ状態」へと陥ることがあります。これを「介護うつ」と呼びます。
特徴的な症状は、気分の落ち込みやイライラ、睡眠障害、無気力など。真面目に一生懸命介護をしている人ほど、発症しやすいとも言われています。
数字で見る介護うつ
研究によって差はあるものの、在宅介護者の3〜4割程度にうつ症状がみられるとされ、認知症介護者に限れば6割を超えるとの報告もあります
この数字からも分かるように、介護うつは決して他人ごとではありません。むしろ、多くの介護者が直面するリスクなのです。
しかし「介護うつ」という言葉自体を知らない人も多く、気づかないまま症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。
介護うつチェックシート
以下の質問に答えてみてください。
これは傾向を知るための簡易チェックであり、診断ではありません。複数当てはまる場合は、早めに地域包括支援センターや医療機関にご相談ください。
- 最近、イライラすることが増えた
- 気分が落ち込む日が続いている
- 夜眠れない、または眠っても疲れが取れない
- 食欲が落ちたり、逆に食べすぎてしまうことが多い
- 趣味や好きなことに興味が持てなくなった
- 「介護を投げ出したい」と思うことが増えた
- 「自分がいなくなれば楽になる」と考えることがある
- 👉2つ以上当てはまる場合
-
心身がかなり疲れているサインかもしれません。
- 👉4つ以上当てはまる場合
-
介護うつの可能性が高まっています。医療相談や支援を検討してください。
介護うつを防ぐためにできること
ケアマネや地域包括支援センターに相談する
介護の悩みを聞いてもらえる窓口です。
心療内科や精神科を早めに受診する
専門家に話すことで気持ちが軽くなり、必要なサポートが受けられます。
「助けて」と言う勇気を持つ
家族や友人に頼ることも大切です。
介護は一人で抱え込むものではありません。早めに声をあげることで、うつの悪化を防ぐことができます。
介護うつが放置されると…
近年、「高齢者虐待」や「介護殺人」というニュースを耳にする機会が増えました。多くは、追い詰められた介護者が「もう限界」と感じ、悲しい事件に至ってしまったものです。
介護で自分の気持ちを押し殺しすぎると、その苦しみはいつか爆発し、最悪の場合は要介護者を傷つけてしまうのではないかと思います。
自分を犠牲にしてまで我慢を続けることは、美談ではなく、むしろ危険な道だと強く感じます。だからこそ、イライラやつらさを認め、早めに改善につなげることが大切です。
それは自分の心身を守るだけでなく、結果的に親の安全や生活を守ることにもつながります。
まとめ


親の介護でイライラしてしまうのは、私だけではありません。父の粗相や母の余計な一言に心を乱されたのは、幼少期からの親への不満や介護による時間や自由などの搾取があったからこそでした。
イライラは「私が未熟だから」ではなく、状況が生んだ自然な感情です。だからこそ、無理に押し殺す必要はありません。自分なりの工夫で少しずつ和らげていくことが大切です。
そしてもう一つ強調したいのは、介護サービスや時短の工夫を取り入れること。訪問介護やデイサービス、ショートステイを利用したり、家事を簡略化するだけで、自分の時間や心の余裕を確保しやすくなります。
完璧にイライラをなくすことはできません。けれど、「一人で抱え込まない」、「楽をしていい」と思えるだけで、心はずっと軽くなります。
この記事が、あなた自身の介護生活に少しでもプラスになれば嬉しいです。