【介護の始め方その6】要介護サービスの分かる化!<ショートステイ編>

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こんにちは!お台場です。
今回は、介護の始め方その6として「要介護サービスの分かる化!<ショートステイ編>」を解説します。

介護を続けていると体も心もすり減ってきます。「そろそろ、ちょっと休みたいけど…」、「家族を預けるなんてかわいそうかな…」。そんな思いを抱えて、ショートステイの利用に踏み切れない方は少なくありません。

この記事では、ショートステイとは何か、利用の流れ、掛かるお金やメリット・デメリットについてまとめました。

この記事がタイムリーな方
  • ショートステイを使いたい方
  • どんな種類があるの?と興味のある方
  • 在宅介護の終わりが見えず、ストレスを感じている方
この記事を読むメリット
  • ショートステイの目的や種類、探し方等が分かります。
  • ショートステイのメリット・デメリットが分かります。
  • ショートステイ利用によりストレスが軽減されます。
目次

1 利用目的について

入所は短期と長期に分けられます。ショートステイは介護施設に短期入所(連続30日まで)して介護や生活支援を受けるサービスです。

使い方は以下の4つがあります。施設の空き状況等は時期により変動しますので、余裕のある計画が望ましいです。

①突発

急な出張や冠婚葬祭、介護者体調不良の際に利用

②リフレッシュ

要介護者本人のリフレッシュ、介護者や家族の気分転換(旅行等)の際に利用

③お試し

長期入所を見据え、職員の対応やサービス内容を肌で感じることができます。

④空き待ち

長期入所の空きが出るまでショートステイ繰り返し(日数累計の上限あり)

いつ終わるか分からない介護生活。通所やショートステイを上手く利用して、ストレスを溜めない、自分のやりたい事を諦めないということが重要。日頃からケアマネへ相談したり、自ら情報収集するのも大切です。

カクちゃん

お台場さん家はショートステイ利用したことあるの❓

お台場

実は1回も無いんだ。母は新しい人や場所が苦手でストレス感じやすいし、父はインスリン注射等のハードルが高くてさ。本当は預けてのんびり旅行とか行きたいんだけどね。。。😥

続いて、利用までの流れを見ていきます。

2 利用までの流れ(介護保険適用の場合)

STEP
まずはケアマネに相談

利用希望日や目的(冠婚葬祭、介護者の休息等)を伝えると、施設候補を教えてくれます。

STEP
施設見学や事前面談

利用者の様子や必要な介護や支援を伝えます。

STEP
施設の空き状況確認と予約

公的施設は費用(1泊2日約1万円)も安く人気がある為、早めの予約が必要です。民間施設(有料老人ホーム等)もあるが割高(1泊2日約3万円)
※費用は要介護度や施設、地域、時期で変動する為、参考額

STEP
必要書類の提出

介護保険証、健康保険証、診療情報提供書など

STEP
契約・利用開始

契約後、施設に入所してサービスを受けます。

次は短期入所の種類を見ていきます。

3 短期入所は2種類

短期入所は生活介護と療養介護の2種類があります。良く耳にする「ショートステイ」は生活介護だけを指しますが、便宜上、2種類両方を指す場合もあります。

一覧表を作りましたので、内容や特徴を順番に見ていきましょう。

内容の詳細はこんな感じです。

・生活支援

ヘルパーが食事や入浴などを実施

・機能訓練

専門指導員が歩行訓練やレクリエーション等を実施

・リハビリ

理学療法士等が医師指導の元、機能の回復・維持を目的として実施

1)生活介護(ショートステイ)

(1)対象者

・要支援1,2

全ての通所介護施設で利用可能(越境可)

・要介護1~5

全ての通所介護施設で利用可能(越境可)

(2)施設

  • 事業所が全国で約10,000ヶ所と多数ある為、利用者や家族の意向に合う施設を選べる。
  • ショートステイ単独の施設もあるが、大部分は公的施設の特養(特別養護老人ホーム)に併設

(3)内容

 ・生活支援や機能訓練

2)療養介護

(1)対象者

・要支援1,2

全ての通所介護施設で利用可能(越境可)

・要介護1~5

全ての通所介護施設で利用可能(越境可)

(2)施設

  • 事業所が全国で約3,000ヶ所と多数ある為、利用者や家族の意向に合う施設を選べる。
  • 大部分が公的施設の老健(介護老人保健施設)に併設

(3)内容

・医師や看護師管理下で「生活支援、機能訓練、リハビリ、医療や看護」を実施

カクちゃん

ショートステイのほとんどが特養や老健なんだね‼️
※特養(特別養護老人ホーム)
※老健(介護老人保健施設)

マンタ先生

そうだね~。両方とも公的施設だから費用も安価で安心だよ~👍

お台場

施設の詳細はこちらの記事で解説してるから、興味あったら読んでみてね😊
【介護の始め方その7】
要介護サービスの分かる化!<長期入所編>
(準備中)

次は一番気になる費用について見ていきます。

4 費用の目安について

1泊2日の利用で介護保険適用の場合は約1万円適用外は約3万円になります。
お台場調べで適用の場合の内訳を表にしてみました。利用の目安にして下さい。

利用者負担額は費用の一部負担と全額負担の2種類あり、サービス費用は一部負担、日常生活費は全額負担となります。費用の全てが一部負担でないところが勘違いしやすいです。

お台場

以下は積算の細かい内容なので、飛ばし読み推奨です😄

1)サービス費用:一部負担

介護保険が適用され、掛かった費用の1~3割を利用者が負担します。今回は下記内容で1割額を算出しました。施設の形態、居室の種類、職員配置等によって異なります。

・費用

厚生労働省資料を参考に作成

・生活支援

食事や入浴、排泄介助、健康や服薬管理、生活援助(着替えや歯磨き等)

・機能訓練

簡単な体操やレク、個別2回

・療養介護のみ

リハビリや医療、看護

・送迎

往復

2)日常生活費:全額負担

介護保険では適用外とされ、掛かった費用の全額を利用者が負担します。下記内容で算出しました。今回、理美容代等は含んでいません。

・滞在費

地元施設を参考に算出

・食費

当日夜、翌日朝、昼の計3回×¥1,000(おやつ代や物価高騰分を含む)

・日用品

一律¥500(おむつや歯ブラシ等)

続いて、事前に準備する持ち物についてです。

5 持ち物リスト(例)

ショートステイ初日までに準備する持ち物(1泊2日)の一例です。着替え等は予備を含め、多めになっています。

  • 着替え(上下2~3日分)
  • 下着、靴下、タオル類
  • 室内履き
  • 服用中の薬、お薬手帳
  • 保険証、介護保険証、負担割合証
  • 洗面用具、日用品(歯ブラシ、コップ、ティッシュ等)
  • 好きなおやつや写真など(施設によって可)

続いて、ショートステイ先でのスケジュールを見てみましょう。

6 スケジュール(例)

1泊2日のショートステイのスケジュール例を紹介します。利用者の健康状態や施設によって多少異なりますが、一般的なパターンはこの様な感じです。

1日目
9:00

送迎で自宅出発

9:30

施設到着、受付、健康チェック

10:00

施設や部屋案内、オリエンテーション

11:30

昼食

13:00

レクリエーションまたは休憩

15:00

おやつ

15:30

入浴、リラックスタイム

17:30

夕食

19:00

自由時間、テレビ・談話

20:00

就寝準備(歯磨き・着替え・排泄介助等)

21:00

消灯

2日目
6:30

起床、身支度

7:30

朝食

9:00

健康チェック、自由時間(散歩や室内体操等)

10:00

レクリエーション等

11:30

昼食

13:00

帰宅準備(着替え、持ち物の確認)

14:00

送迎で帰宅

自分で利用先を探したい、利用先を変えたいという方は次を参考にして下さい。

7 ショートステイの探し方

厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」での探し方を説明します。

厚生労働省「介護サービス情報公表システム」

上のリンクからアクセス↓

①「都道府県」選択↓

②「介護事業所を検索する」↓

③「目的や場所に合わせて介護事業所を探す」↓

④「施設等に短期間宿泊して介護してもらう」に☑、「市区町村名から探す」タブよりお住いの地区に☑し、一番下の「検索する」ボタンで検索↓

⑤全件数表示できる件数に変更、「空き人数」等で並び替え可能、「地図を開く」↓

  • 件数変更しないと、地図上に表示されない施設があるので要注意!
  • ショートステイの空き人数は変動が大きいので参考程度

⑥右下にある◇マークをクリックすると地図を拡大縮小&移動できるボタンが表示されます。自宅近辺で探す際に便利です。「短期宿泊」の左の数字は、並び替えした条件での順位です。気になる施設をクリックすると、施設情報が表示されます。

8 メリット・デメリット

ここまでの内容をメリット・デメリットに整理します。我々介護者含めた家族と要介護者の両方の視点でまとめました。

 メリット

1)家族

①介護ストレスをリフレッシュ
肉体的・精神的な休息時間が取れ、介護うつや燃え尽きの予防につながる。

②急用にも対応可能
冠婚葬祭や出張、病気など「一時的に家を空けたい」時に安心

③在宅介護が継続できる。
定期的なショートステイ利用で、無理のない介護体制を組めます。

④施設や職員の雰囲気を事前に体験できる
将来的な施設入所の候補として検討材料になります。

2)要介護者

①専門的なケア
入浴やリハビリ、栄養バランスの整った食事等、自宅よりケア環境が充実

②社会的交流
同世代の利用者やスタッフと関わることで、刺激や楽しみが得られる。

③施設生活の体験
将来の長期入所への「お試し」として使うことで本人の不安軽減にも。

× デメリット

1)家族

①予約が取りにくい時期あり
特に繁忙期(年末年始・お盆・連休前後)は利用が難しいこともある。

②罪悪感を感じる。
「家で看るべきなのに…」という思いを抱きやすい(多くの方が経験)。

③準備や手続きが面倒
持ち物の準備や服薬管理、送迎などが億劫に感じる場合も。

④本人が拒否!
特に認知症の方は環境の変化に戸惑い、混乱することがある。

2)要介護者

①環境の変化によるストレス
自宅以外の場所に不安や混乱を感じる場合も。

②集団生活への抵抗感
他人と過ごすことがストレスに。

③職員との相性や対応に差
自宅訪問と異なり、個別対応が不十分なケースも。

カクちゃん

上手に利用するためのポイントってあるの❓

マンタ先生

そうだね、4つ位あるよ~🌟
①まずは1〜2泊で様子見
②本人への伝え方を工夫=「旅館みたいなところだよ」等
③ケアマネと相談し、本人に合う施設を選ぶ。
④「自分を責めない」ことが何より大切!
こんな感じかな~😄

9 まとめ

今回テーマのショートステイは、介護を「休むための手抜き」ではなく「続けるための知恵」です。「あなたが元気でいること」が、何より大切な介護の土台となります。

ショートステイを利用することで、ゆっくり休んだり、自分の好きなことをしたりと気持ちにゆとりが生まれるでしょう。上手く利用しながら、介護という荒波が穏やかになるまで、お互い無理せず漂流していきましょう。

連載記事【介護の始め方】もいよいよ次で終わりです。次は長期入所編を解説します。最近、粗相の回数が増えた、自力での排泄が難しくなってきたと思う方は、そろそろ考え時かも知れません。

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